心のふるさとの宿
第911回よその旅館ホテル
──「なつかしき心のふるさと」がキャッチフレーズですね。
「自分の田舎のない人や田舎のほしい人が故郷に帰ってきたように寛げるおもてなしをする旅館です。お客さまを『おかえりなさい』とお出迎えをし、『いってらっしゃい』とお見送りをしています」
──料理の特徴は。
「食事処は料亭と和ダイニングの二つがあって、どちらか選べます。共にオープンキッチン形式でお客さまの目の前で料理を提供しています。露天風呂付き客室に宿泊のお客さまは、さらに部屋出しも選択できます」
──どういったメニューですか。
「地元の旬の食材を生かした料理を中心にお出ししています。おしながきには娘が描いたイラストを使って、この食材は新潟のここから取れたもので、こんな理由で使いましたと説明しています」
──浴場設備は。
「庭園風呂が二つ、貸切風呂が一つあって、それぞれに露天風呂と内風呂を備えています。貸切風呂は足の悪いお年寄りや車イス利用者も入れるバリアーフリー設計で、家族そろって楽しめます」
──客層は。
「家族客が主で、夫婦やアベックもいらっしゃいます。のんびりと温泉につかりに来る人が大半ですが、最近は、ハーフマラソンやトレッキング、山登りなど体験を目的とした人も、特にシニアの女性グループを中心に増えています」
──課題は。
「お客さまの個人化傾向に合わせて何度かリニューアルを行ってきましたが、今後、もっと個人型に特化しようと考えています。古民家風、あるいは子供や女性向けといった個性あふれる客室を造ろうと構想中です」
【28室。平日1泊2食付き1万5千円(税別)から】